2013年1月25日金曜日

مرحبا بميلاد سيد الأكوان - ربيع الأنوار ようこそ、光の春よ




アルハムドゥリッラー、昨日の夜中(つまり、ヒジュラ暦1434年ラビーウルアウワル月12日夜♪)に初めて見つけたこの作品。

スンナ派イスラームを代表する素晴らしいウラマーゥ(学者先生たち)の言葉は、預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)への祝福を祈る美しいナシード(宗教歌)とともに、僕の胸中でかの人への愛を新たにし、強めてくれた。

まだよく校正を繰り返せてはいない試訳ではあるが、感謝の気持ちをこめてこの作品の日本語訳を以下に記したい。

スブハーナッラー、アルジェリアでの事件は実に悲しく、犠牲者には冥福を祈り、ご遺族にはお悔やみを申し上げることしかできないが、間接的に僕にできそうなこと、いや今後もさらに気を引き締めて努めたいと思うのは、愛と感謝、謙虚さに基づく正しいイスラームを伝えていくことである。

報道では「イスラムの過激派」とある犯人たちテロリストは、イスラームの名を語るに値しない狂人でしかない。

一体どうやったら勘違い甚だしい狂人テロリストを根絶やしにできるのだろうか…「裁きはアッラーのみに与えられし特権」なのに、自分が不信仰者と見下した相手がアッラーのお導きによって自分よりもよっぽど素晴らしい信徒となるやもしれないのに、あるいは相手がイスラームを批判するのは、自分のムスリムとしての努力と振る舞いが至らないかもしれないのに、一体どんな大義名分をもって一線を越えられるのか・・・。
(僕自身彼らをテロリストと断罪しているのは同じだが、それが命を軽んじることにはつながらない。罪を憎んで、人を憎まずだ)

イスラームを伝え、イスラームを誰よりも知り、誰よりも理解し、誰よりも忠実に体現した預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)は、
「全世界、あらゆるものへの慈悲」として遣わされたお人である。

ムスリムを名乗るなら、至高のアッラーがもっとも愛されるかの人の名を汚すようなことをしてはなるまい…。


********************** 日本語訳(試訳) ********************

アリー・ジュムア師(エジプトのムフティー)
世界東西のイスラーム共同体の一員たるムスリムの皆さん
クッル アーミン ワ アントゥム ビハイル。皆さんが毎年健やかでありますように。
私たちは今、最も光り輝く(アンワル)ラビーウ月、最初の(アウワル)ラビーウ月にあります。
選ばれし預言者さま、選良たる愛すべき人(アッラーの祝福と平安あれ)がお生まれになった月です。
それは全世界にとっても新時代の到来を告げる出来事でした。


ムハンマド・サイード・ラマダーン・アルブーティー博士(シリア)
ラビーウ・ル・アウワル月は、我々にいつも選ばれし人ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)のご生誕を思い出させてくれます。
かの人はその日、サウム(断食・斎戒)をされたと真正な伝承により伝えられています。
その理由について尋ねられると、かの人は言われました。



アルハビーブ・ウマル・ブン・ハフィーズ師(イエメン)
「それは私が生まれた日なのです。」


アリー・ジュムア師
つまり、かの人はその日を祝っておられたというわけです。
それゆえウラマーゥ(学者たち)はここから預言者ムハンマドさまご生誕を祝うことの合法性を導き出しています。
むしろ中には、例えばイブン・アルハーッジなどは「マドハル(入口)」という書において、「預言者生誕を祝うことは、我らが預言者(アッラーの祝福と平安あれ)への愛と尊敬の念を高める上で何よりも推奨されしこと、何よりも(そうした敬愛の念を)守ってくれるもの」とみなしております。


アルハビーブ・ウマル師
我々はこのラビーウルアウワル月を迎えるにあたって、預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)がそれとともに遣わされた「幸せな人生」をその日夜を通して誠実な気持ちで望むべきでしょう。
そして我々を生かしてくれる、かの人の呼びかけに応えるべきでしょう。


アルハビーブ・アリー・アルジフリー師(イエメン)
かの人がお生まれになった日の前夜の偉大さを表すエピソードについては、預言者伝の中などで真正な伝承、良好な伝承、あるいは弱き伝承とされるものでも十分に参考典拠とされうる伝承などを通して語られています。
それらは皆、やがてお迎えになる出来事の前兆を様々なかたちで伝えているのです。


アリー・ジュムア師
かの人が…アッラーの祝福と平安あれ…お生まれになったのは月曜日、その日のファジュルでした。
太陽の日差しが世界に降り注がれるときにお生まれになったかの人…まさにかの人ご自身が世界にとっての太陽となったのです。


アルハビーブ・ウマル師
「言いなさい。もしあなたたちがアッラーを愛しているというのなら、わたしに従いなさい、と。そうすればアッラーはあなたたちを愛してくださり、あなたたちの罪を赦してくださるでしょう。」
至高のアッラーはそう仰せられております。
願わくは我々がかの御方アッラー、かの御方に愛されれば、この世とあの世の善良なるものすべてが得られ、すべての災いをはねのけてもらえる御方の愛にあずかれますように
かの御方~至高にして荘厳なる御方~は、そのようにして愛する者を扱われるのです。


アルブーティー博士
イスラームをして預言者ムハンマドさま(アッラーの祝福と平安あれ)のご生誕を祝うことを奨励させるもの、それは愛です。
かの人(アッラーの祝福と平安あれ)への愛の大きさに応じて
信徒たる者はかの人を思い起こさせることがあるたびに(思い起こさせる風が流れてくるたびに)、かの人(アッラーの祝福と平安あれ)への憧憬の念を高めるはずなのです。


アルハビーブ・アリー師
かの人(アッラーの祝福と平安あれ)がお生まれになった前夜、
世界ではいわゆる世界の均衡、パワーバランスを覆す前兆が起こりました。
ペルシア(ファーリス)の地でアッラーのほかに崇められていた火が突如消え、14の尖塔がアヌーシュルワーン帝の城から崩れ落ちたのです。


アルブーティー博士
時間の価値というのは、場所の価値と同じです。
アッラーの御使い(アッラーの祝福と平安あれ)がお生まれになった日という時間は、今をさかのぼり、さらにさかのぼり、まさにお生まれになったその日へと至ります。
かの人(アッラーの祝福と平安あれ)がお生まれになったその月もしかりです。
それゆえかの人(アッラーの祝福と平安あれ)がお生まれになったその時間は、我々の内側でかの人の思い出の香りを漂わせるべきなのです。


アルハビーブ・アリー師
もしわたしたちの心がかの人(アッラーの祝福と平安あれ)につながることができたなら、かの人に祝福をたくさん祈り、かの人のスンナ(道、生き方)を大切にし、かの人のウンマ(すなわち世界)へ尽くすことの誠実な意味を感じるでしょう。
いわばそれは私たちの心の中でのかの人の新しいご生誕であり、かくして繰り返し新たにお生まれになり、かの人の光は私たちの心で生き続けることとなるのです。


アルハビーブ・ウマル師
この高貴な月において我々は我々の信仰をもってして、かの人(アッラーの祝福と平安あれ)の呼びかけに応えることでかの人(アッラーの祝福と平安あれ)との絆をしかと持ちましょう。それこそが我々の心と魂の命、高尚な命なのです。


アリー・ジュムア師
かの人(アッラーの祝福と平安あれ)が二つのうち一つを選ぶときは、きまってより容易いほうを選ばれたものです。「わたしは贈与されし慈悲なのです」とはかの人(アッラーの祝福と平安あれ)ご自身のお言葉であり、至高のアッラーはかの人(アッラーの祝福と平安あれ)を言い表し、『われは汝をあらゆるものへの慈悲としてしか遣わしはしなかった』と仰せられています。


アルハビーブ・アリー師
このラビーウルアウワル月を迎えるにあたって、かの人(アッラーの祝福と平安あれ)への祝福祈願を日課としましょう。たくさんかの人(アッラーの祝福と平安あれ)に祝福を祈りましょう。イマーム・アッサハーウィーは預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)への祝福祈願についての書をまとめ、「愛すべき執り成し手への祝福祈願についての至言」で最低限のたくさんとは一日に少なくとも300回はかの人(アッラーの祝福と平安あれ)に祝福を祈ることだと言っておられます。
ラビーウルアウワルですよ!一日に100回くらい祝福を祈ることはできるでしょう(笑)
大事なのはかの人(アッラーの祝福と平安あれ)への祝福祈願を日課とすることです(笑)
かの人のシャマーイル(人となりについて)の書を読みましょう。
スィーラ(伝記)を、かの人の性格について、かの人のハサーイス(特別な事柄)についての書を読みましょう。かの人にアッラーの祝福と平安あれ。
私たちに必要なのは、心の中でかの人(アッラーの祝福と平安あれ)についての認識を新たにすることなのです。


アリー・ジュムア師
預言者さまを心から愛しましょう。かの人にアッラーの祝福と平安あれ。
彼こそがアッラーへと至る私たちにとっての門なのです。そして皆さんの子どもたちにもアッラーの御使いへの愛を教えましょう。かの人にアッラーの祝福と平安あれ。


アルハビーブ・ウマル師
アッラーよ、どうか我々にそうした生き方を整えてください。我々をしてそうした成功と救済へと歩ませてください。我々をどうかあなたの敬虔なしもべたち、正しく導き、導かれし者たちの一員としてください。どうかかの人のウンマの諸事を正し、不注意から目を覚まさせてください。そしてかの人との絆を強くし、彼らの足元をかの人の歩みで盤石のものとし、かの人への愛で心を満たしてください。そうして我々を皆かの人の一党に入れ、かの人のおそばで甦らせてください。慈悲深き者の中でももっとも慈悲深き御方よ、あなたのお慈悲によってお願いいたします。


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ヤー ナビー サラーム アライカ
預言者よ、あなたに平安あれ

ヤー ラスール サラーム アライカ
使徒よ、あなたに平安あれ

ヤー ハビーブ サラーム アライカ
愛する人よ、あなたに平安あれ

サラワートッラーヒ アライカ~♪
アッラーの平安があなたにありますように~♪


皆さんにアッラーのご加護と祝福を。
アハマド

1 件のコメント:

  1. 4年前のことですが、中学校の卒業式に鑑別所から出てきた3人の少年を私は家に招きました。それには深い事情がありました。卒業式の後、クラスの子供達は自分たちでパーティーを企画していましたが、鑑別所がえりの3人は参加しないことを私は知っていたからです。クラスのみんなが来るなと言ったわけではありません。3人の少年たちが自分から行かなかったのです。本当は、行きたかった。でも鑑別所もどりの自分たちが行ったら、素敵なパーティーがだいなしになると、彼らは自分たちで判断したのです。私が企画した卒業パーティーを、彼らはとても喜んでくれました。大事なことは『過去を切り捨てて前を向いて歩くこと。』『 りんごの木が選定されて大成するように、人は挫折や失敗を経験して大成するのだ』と私は子供達に話しました。今、彼らは真面目に働いています。さて、なぜ少年たちが非行に走るのかと言えば、人には言えない心の傷があるからです。日本では、犯罪を犯した人間は、どんな心の傷があったのか専門家がそれをさぐり、みんなで癒し更生させて未来をサポートしていきます。どうして世界のムスリムたちは、大きな心の傷をおっても誰もサポートしてくれないのでしょうか? 前野先生、私はどうしても納得がいきません。去年のラマダン明けのお祝いの日にモスクから男たちが帰ってくると、妻と子供達が血まみれになって死んでいた。これ以上の悲劇がありますか? ウイグルのヤルカンドの大虐殺です。5000人のムスリムが中国共産党に殺されたのに、世界はこれを無視したのです。パリで120人死ねば、世界中が悲しむというのに。悲しみに打ちひしがれた男たちの何人かが、仇をうつためにISISで訓練を受けているという情報を私はきいています。本来なら、心の傷を癒すためにカウンセリングを受けなければならない人たちです。この人たちを、世界は『テロリルト』と呼ぶのです。のみならず、世界はこの人たちを空爆して殺せば平和が来るといっているのです。そして、仲間であるはずのムスリムたちまでもが「お前たちはムスリムではない!ムスリムの名を語るな!」と追い討ちをかける! なんと冷たいことでしょう!もっと優しい声かけをしてあげてほしい。「大変でしたね。どんなに辛かったことでしょう。これ以上悲しみに悲しみを重ねてはいけない! テロを起こして醜く死ぬのではなく、辛い過去を切り捨てて前を向いて美しく生きてほしい!」そんな声かけとサポートをできないものでしょうか? 心に深い傷をおったムスリム達が、戦争で金儲けをする悪い人間たちに利用割れないように、『駆け込み寺』を作ってほしい。「傷ついたムスリムたちよ、ここにきなさい!アッラーが心の傷を癒してくれる」そんなモスクが、私は今一番必要だと思っています。専門の精神科医や、カウンセラーと連携した『駆け込みモスク』を作ることはできないでしょうか?

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